ムーポンのバレエ日記

時々しゃもじ

バリエーションクラスって何?

こんばんわ、ムーポンです。


またまた、発表会に通ずる話を1つ。


習い事でバレエを始めると、通常はクラスレッスン(バーレッスン及びセンターレッスン)から入ります。
その教室がオープンクラス主体じゃなければ、年一回のペースで発表会があります。


子供の場合はほぼ強制で、大人は参加自由もしくは存在しない場合があります。
※発表会に出たい場合は、大人の参加が可能かどうか入会前に調べることをお勧めします!


発表会前になると先生が演目を決めて、それぞれが与えられた役(バリエーション)を練習し披露します。
例えば、くるみ割り人形なら、クララ、金平糖、雪の精、葦笛、スペイン、アラブ、花のワルツなどなど。


演目ごとに結構なレパートリーがあり、どれもプロが踊るものなので難しいです。簡単なものは存在しないのも事実。
(みんなが簡単に踊れたら、プロダンサーの価値が無くなってしまう。)


発表会の練習で初めて本格的に数分間の振り付けを覚えて踊るという方も多いのでは?


そこで、数分間の踊りを短時間で覚え、踊りきる能力を身に付けるのがバリエーションのレッスンに当たるわけです。


恐らく、バレエを初めて習った方の多くが直面する、「順番をスムーズに覚えられない!」という問題を解決する糸口になるかもしれません。

クラスレッスンではせいぜい長くて数十秒の振り付けを覚える程度ですが、バリエーションは数分間の振り付けなので、
覚えることができれば大きな自信になる!!「あんなに長い振りを覚えたんだから、クラスレッスンのアダージョなんて短いわ!」なんて。


主なバリエーションクラス(1ヶ月で1曲をマスターする仮定)の流れは、

バーレッスン → 振り写し → 部分練習 → 曲をかけて通しで踊る、という流れです。
長い演目の場合は、90分の間に半分だけ進めて、後半を次回のレッスンで行う場合もあります。

生徒さんの覚える進度は様々なので、なんとなく振りが頭に入ったら次の振りに進むという具合で進行します。

バリエーションはなんとなくですが、出だし、中間、最後(回転)の三つ位のパートにぶった切って進めることが多く、一気に全部振り写しが進行するということは無いような気がします。
※一気に通すと、最初を忘れるということもあるので怖い。


中には難しいステップも出てきますので、そこは時間を割いて覚えるということもあります。
※ここで置いて行かれるということは無いので、完璧ではないけれど音についていける程度までは先生が指導してくれます(たぶん)!!

分からない部分は質問して、何度もその場で練習して振りを身体に叩き込んでください。


例えば、90分間の中で(30分間のバーレッスンも含んでいる場合)は、振り写し30分程度、残りの時間は曲をかけて踊りこむ(少人数で2回程度)とすると、あっという間に時間が終わります。

人数が多いクラスだと、数人(2~3人)で回していったとしても、せいぜい通しで踊れて2回ほどでレッスン時間は終わると思います。


これが、1回で完璧に踊れれば良いですが、なかなかそうはいかないので、何日間か同じバリエーションを練習し最後は全員まともに(?)に踊れるようになるわけです。

週1回のペースでクラスがあると1ヶ月で大体4回程度レッスンがあるので、最後は振りも身体に馴染んで、順番を考えずにスムーズに踊れるようになっているはずです。


それと、数分間踊る体力は踊ることでしか身に付かないので、発表会の練習に入る前に基礎体力作りもかねてバリエーションクラスを受けてみるのもいいと思います!

頭の体操にもなりますし。
一人で踊る度胸も身に付きます(最終的には一人で踊ります)。


バレエは、クラスレッスンに始まり、群舞、ソロパート(バリエーション)と進み、最後は男性と踊るパドドゥに行きつく訳ですが、そこまで行くには途方もない努力と時間が必要です。


でも、クラスレッスンとしてバリエーションを楽しむのは誰かに披露するわけでも無いので、気軽にできるし安心です。


【練習用のボン】
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発表会でソロを踊る時はボンがあるとイイですよね。